AIハッカソンに参加し始めて、今回が3回目。
今回参加したのは、
AI Film Hackathon。
AIを使って映像作品を作るハッカソンだった。
主催はAIMovieStudio / Tokyo AI(TAI)。
このハッカソンでは、スポンサーのMagnificを使って作品を作ることが条件になっていた。
1回目、2回目とはまた全然違う雰囲気。
そして今回、自分が入ったのは4人チームだった。
結果から言うと、
最後はかなりギリギリで作品を完成させた(笑)。
ものすごい技術を駆使して圧倒的な作品を作った、という感じではない。
むしろ、みんなで話している時間がかなり長かった。
でも今回は、それがすごく楽しかった。
会場では、LOVOTの「ういっしー」が小さな体でうろうろしていた。
目をぱちぱちさせながら自分のところにも来て、なかなか離れない。ぬいぐるみみたいでかわいくて、始まる前にかなり遊んでしまった。
近くにいた参加者が英語で、「この子、買うとかなり高いんだよ」と教えてくれた。
「でも何も話さないよね?」と聞いたら、会話をするタイプではなくて、頭の上のカメラで撮影しているんだと教えてくれた。
参加者はほとんど初対面だったけど、ういっしーが誰かのところへ行くと、みんな自然に笑っていた。「ふわふわしてるね」みたいなことを言っている人もいて、あの小さなロボットがいるだけで少し空気が和らいでいた気がする。
最後の方では、スタッフらしき人に抱っこされていた。
今回は4人チーム
今回のチームは、自分を含めて4人。
あとから分かったことも含めると、かなり国際的なチームだった。
進行もチーム内の会話も、ほぼ英語だった。ときどき日本語の通訳が入る場面もあった。
でも、チームを組んだ時点では、自分は他のメンバーのことをほとんど知らなかった。
どこに住んでいるのか。
どこの国の人なのか。
普段何をしているのか。
そのあたりもほぼ分からないまま、
「じゃあ一緒に作ろう」
という感じでスタートした。
ハッカソンって、こういうところが面白い。
普段だったら、何も知らない人といきなり数時間一緒に何かを作る、なんてなかなかない。
紙もペンも持ってきてなかった
そして自分、この日は、
紙もペンも何も持ってきてなかった(笑)。
ブレストが始まって、何か書くものが欲しくなった。
すると隣にいたチームメンバーが、自分のノートから紙を1枚ちぎってくれた。
この時点では、自分はまだその人がフランス人だということすら知らない。
とりあえず紙は手に入った。
でも、
ペンがない。
会場内を歩いて探し始めた。
入口付近の受付を見たら、借りられそうなペンがあった。
ラッキー!
ただし、
赤しかなかった。
なので、この日のブレストメモは全部赤(笑)。
文字を書いたり、
矢印を書いたり、
丸を書いたり、
思いついたものをどんどん紙に出していった。
途中で、自分がなんとなく火星人みたいなキャラクターを描いた。
すると、隣のメンバーがこの火星人をすごく気に入っていた。
何がそんなに刺さったのかは分からない(笑)。
でも何度もその絵を見て、かなり気に入っている感じだった。
今この紙を見ると、
その日のことをかなり思い出す。
きれいな企画書でもないし、完成した作品でもない。
ただ、その場で思いついたものを赤ペンで書き散らしただけ。
でも、こういう紙の方が、その日の空気が残っていたりする。
とにかくブレストが長かった
今回のチームは、
「何を作る?」
というところから、かなり話した。
アイデアを出して、
これはどう?
こっちは?
いや、それよりこうした方がいいんじゃない?
と話しているうちに、どんどん時間が過ぎていった。
今振り返ると、
ブレストにかなり時間を使いすぎた。
ハッカソンは時間が限られている。
本当なら、ある程度のところで決めて、早めに手を動かした方がいい。
でも自分たちのチームは、ずっと話していた。
そして途中で、
あれ、もうこんな時間?
となった(笑)。
そこから一気に作る
アイデアを決めた後は、かなり急いだ。
映像を作って、
必要な素材を用意して、
全体をつないで、
提出できる状態にしていく。
ここから急に、緊張感が出てきた。
当日は、Slackも使いながらチームでやり取りをして進めた。
最初は4人それぞれが自分のPCで作業していた。
でも、だんだんそんな余裕がなくなってきた。
隣のメンバーは、わりとリーダーシップを取って進めていたんだけど、途中で、
「Helpが必要」
となった。
そこで、映像系を扱えることが分かった別のチームメンバーに、
「こっちに来て、自分のPCで操作してほしい」
と頼み始めた。
最後は、その人のスキルのおかげで形になった感じだった。
今回使ったMagnificは、自分にとって初めて使うツールだった。
正直、最初から使いこなせたわけではない。
自分も、そのメンバーが親切に教えてくれたおかげで、動画のパーツを作ることができた。
あとは、
このパーツを全部つなげれば完成。
……なんだけど、
もう時間を過ぎていた(笑)。
ところが運よく、
提出時間が15分延長された。
その15分でなんとか仕上げて、
やっと提出。
本当にギリギリだった。
これはこれで、かなりハッカソンらしかったと思う。
普段、自分一人で何かを作っていると、
もう少し直したい。
ここも気になる。
あと少し変えたい。
となることがある。
でもハッカソンでは、
時間が来たら終わり。
完成度100%じゃなくても、とにかく形にして出す。
この強制的な締切も面白い。
「ものすごい技術者ばかり」ではなかった
今回、自分たちのチームは、技術的にものすごく高度なチームだったわけではないと思う。
自分自身、エンジニアではない。
他のメンバーも、全員が何でも一瞬で作れるようなスーパーエンジニア、という感じではなかった。
チームの一人は、有料版のChatGPTやClaude Codeを使っていた。
最初は、
自分よりものすごく先にいる人なのかな
と思っていた。
でも一緒に作ってみると、そこまで遠い世界という感じでもなかった。
もちろん、自分より詳しいところはたくさんある。
でも、
全部分かっている。
何でも一瞬でできる。
という感じではない。
普通に考えて、
試して、
AIに聞いて、
うまくいかなかったらまた考える。
そうやって作っていた。
それを見て、
と思った。
最後の方で「旅行中」だと知った
そしてイベントもかなり終盤。
提出が終わって、イベント終了まであと30分くらいだったと思う。
すると、隣のメンバーが大阪のお土産のお菓子を配り始めた。
なんで大阪のお土産?
と思って聞いてみた。
すると、
「数日前に大阪へ行ってきた」
という返事。
あ、大阪に旅行に行ったんだ。
最初はそう思った。
でも話を続けていると、
どうやら東京も旅行中らしい。
なんで??
そこでようやく事情を聞いた。
その人は、
フランスから来ていた。
しかも日本に住んでいるわけではない。
アジアを2〜3週間旅行している途中だった。
え?
旅行中なの?
と思った(笑)。
自分はそれまで完全に、
「東京に住んでいる外国人参加者なんだろうな」
と思っていた。
外国人が東京のAIハッカソンに参加していたら、勝手にそう思ってしまっていた。
でも実際は違った。
旅行中に東京へ来て、
その旅行の日程の中に、
AIハッカソン参加
が入っていた。
これは自分にとってかなり新鮮だった。
その流れで、ほかのチームメンバーたちも自己紹介を始めた。
残りの2人は東京在住だった。
ここでようやく、
「この4人、そういうメンバーだったんだ」
と分かった。
旅行中にハッカソンへ参加するという選択肢
考えてみれば、できる。
日程が合えば参加する。
海外旅行というと、
観光して、
ご飯を食べて、
有名な場所へ行って、
というイメージが強かった。
でも、
旅行先のハッカソンに参加する
という過ごし方もある。
自分にはそれまで全然なかった発想だった。
しかも、その人は単に会場に来て見ているだけじゃない。
知らない人たちとチームを組んで、普通に一緒に作品を作っている。
こういう参加の仕方もあるんだな、と思った。
一方、本気で勝ちに来ている人たちはやっぱりすごい
もちろん、会場には技術力の高い参加者もいた。
特に印象に残ったのが、
一人で参加して、一人でかなり完成度の高いものを作っていた人たち。
自分たちは4人で、
どうする?
これでいい?
時間ないよ。
とバタバタしている(笑)。
その横では、一人で黙々と作っている人がいる。
そして、ちゃんと完成させて発表する。
上位に入ったのも、そういうかなり本気で作っていた参加者だった。
やっぱりすごい。
同じイベントの中に、
勝つことを強く意識している人もいれば、
新しい技術を試したい人もいて、
人に会いに来ている人もいて、
自分たちみたいに話しながら楽しく作っているチームもいる。
この幅の広さも、ハッカソンの面白いところだと思う。
今回は「技術を習得した」という感じではなかった
今回、
何か一つの技術を完全に習得した!
という感覚は、正直あまりない。
使ったツールについても、
全部理解したわけではない。
これから毎日使うかと言われたら、たぶん使わないものもある。
でも、
こんなことができるんだ。
こういう作り方があるんだ。
こういう人が参加しているんだ。
と、細かい発見がいっぱいあった。
そして何より、
知らない人と話しながら、一緒に一つのものを作ること自体が楽しかった。
今回は、それで十分だった。
半分くらい「楽しみに来た」でもいいと思った
自分は今回、
絶対に勝つ。
絶対に賞を取る。
という気持ちで参加していたわけではない。
もちろん、参加した以上は作品を完成させたい。
ちゃんと最後までやりたい。
でも、それと同じくらい、
その場を楽しんでいた。
知らない人と話して、
赤いペンで謎の火星人を書いて、
時間がなくなって、
最後にみんなでバタバタして、
なんとか完成した。
それでいいと思っている。
毎回ハッカソンで賞を取らなくてもいい。
毎回ものすごい技術を身につけなくてもいい。
半分くらい、楽しみに行く。
そういう参加の仕方があってもいいと思った。
3回参加して、全部違った
AIハッカソンに参加して、これで3回目。
でも、
3回とも全然違った。
1回目は、そもそも数日前まで「ハッカソン」という言葉すら知らなかった。
2回目は、ほとんど外国人の中で英語だけで進むハッカソンだった。
そして3回目は、4人の国際的なチームでAI映像を作った。
同じAIハッカソンでも、
参加者も、
雰囲気も、
チームの作り方も、
作るものも、
必要な技術もかなり違う。
だから、1回参加しただけでは、
「ハッカソンってこういうもの」
とは、まだ全然言えない気がする。
次に参加したら、また全然違うかもしれない。
それも含めて、今は面白い。