少し前まで、自分は「ハッカソン」という言葉すら知らなかった。

そして初めて、

Hackathonは、HackとMarathonを組み合わせた言葉

だと教えてもらった。

そのとき、

え、ハッカソンの「ソン」って、マラソンの「ソン」だったんだ。

と、妙に納得した。

正確には「Hack」と「Marathon」を組み合わせた言葉なんだけど、自分の中ではこれを知った瞬間に「ハッカソン」という言葉が急に覚えやすくなった。

そして、そこで次の疑問が出てきた。

じゃあ、ほかにも「○○athon」ってあるの?

調べてみると、あった。

Ideathon。

Datathon。

Makeathon。

さらに少し違う名前だけど、

Game Jam。

まで出てきた。

また知らない言葉が増えた。

でも調べてみると、どれもハッカソンと少し似ていて、中心にあるものが少しずつ違う。

今回は、自分が「ハッカソンの“ソン”ってマラソンから来てるんだ」と知ったところから始まった疑問を、そのまま調べてみることにした。

Ideathonは「まずアイデアを考える」

Ideathon(アイデアソン)は、名前の通り、アイデアを考えることが中心のイベントとして使われることが多い。

Hackathonでは、最終的にアプリやサービスなど、実際に動くものを作ることが求められる場合が多い。

でもIdeathonでは、必ずしもそこまで作る必要はない。

テーマについて考える。

課題を見つける。

チームで話す。

解決方法を考える。

最後にアイデアを発表する。

そんな流れのイベントがある。

たとえばJAXAも2026年に、国際教育プログラム「Space Harvest Ideathon」の参加者募集を案内している。

テーマは、将来の月や火星での長期滞在を想定して、宇宙での食料生産に適した植物や栽培方法についてアイデアを考えるもの。

ここでも中心になっているのは、まず、

どんなアイデアがあるか

という部分だ。

非エンジニアにはIdeathonの方が入りやすいこともありそう

これは自分が今までAIハッカソンへ参加して感じたことともつながる。

ハッカソンでは、

「で、これをどうやって作る?」

というところまで進む。

そこで技術の話になると、自分には急に分からないことが増える。

でも、

誰が困っているのか。

何を作ったら面白いのか。

どう使ってもらうのか。

どんな機能が必要なのか。

という段階なら、自分にも参加できる。

東京科学大学でも、Ideathonをデザイン思考を使ってビジネスアイデアを生み出すワークショップとして実施している。

だから、

いきなりハッカソンはちょっと怖い

という人なら、Ideathonから参加してみるのも入口の一つなのかもしれない。

Datathonは「データ」が主役

次にDatathon(データソン)。

こちらはかなり分かりやすい。

データを使って課題を解くことが中心になるイベントとして使われることが多い。

Psychometric SocietyはDatathonについて、チームが限られた期間の中で共通のデータに関する課題へ取り組む競技、と説明している。

最終成果物として、レポートだけでなく分析コードなどを提出することもある。

つまり、

「何かアプリを作ろう」

というより、

「このデータから何が分かる?」

がスタート地点になる。

データ分析、統計、機械学習などが得意な人には、かなり面白そう。

Datathonは、ハッカソンより自分には難しそう

これは完全に今の自分の感覚だけど、

4つの中で、

Datathonは一番自分から遠そう。

データセットを見て、

どう分析するか考えて、

コードを書いて、

結果を解釈する。

このあたりは、かなり専門知識が必要そうに見える。

もちろんイベントによって初心者向けのものもあると思う。

生成AIを使えば、昔より参加の入口も広がっているかもしれない。

でも今の自分なら、募集ページに「Datathon」と書いてあったら、

まず参加条件と必要なスキルをかなりよく読むと思う。

Makeathonは「実際に作る」がもっと前に出る

Makeathon(メイカソン)は、手を動かして実際に何かを作ることがかなり前面に出ている。

MTF Labsが公開しているMakeathonの説明では、参加者がチームになり、現実の課題に対して、プロトタイピング技術、マイコン、センサー、工作材料などを使いながら取り組むとしている。

ここまで来ると、

パソコンの中だけで完結するイベントとは少し雰囲気が違う。

センサーをつなぐ。

ものを組み立てる。

動かしてみる。

失敗する。

また直す。

そんな「工作」に近い感じもありそう。

AIだけでなく、ロボットやIoT、ハードウェア系のイベントを探していると、Makeathonという名前を見ることがありそうだ。

Game Jamの「Jam」はマラソンじゃなかった

そしてGame Jam。

これだけ「○○athon」じゃない。

自分はこれも、ハッカソンに近いイベントなのかなと思って調べてみた。

Global Game Jamによると、Game Jamの「Jam」は、音楽のジャムセッションから来ている。

ミュージシャンが集まって、その場で一緒に音楽を作る。

それと同じように、人が集まって短い時間の中でゲームを作る。

デジタルゲームだけでなく、ボードゲームやカードゲームのようなアナログゲームを作る場合もある。

これは由来を知ると、かなり覚えやすい。

Game Jamはかなりハッカソンに近い

Global Game Jam自身も、Game Jamをハッカソンに似たものとして説明している。

参加者が集まり、

テーマが発表され、

限られた時間で、

ゲームを最初から最後まで作る。

プログラミングだけじゃなく、

ゲームデザイン、

ストーリー、

グラフィック、

音楽、

テスト、

など、いろいろな役割がある。

こうして見ると、自分が参加しているAIハッカソンともかなり似ている。

違うのは、最終的に作るものがゲームだというところ。

ゲームが好きな人なら、「Hackathon」で探すだけじゃなく、「Game Jam」で探してみると、全然違うイベントが見つかりそうだ。

名前は違っても、かなり共通している

Ideathon。

Datathon。

Makeathon。

Game Jam。

こうして並べてみると、中心になるものは違う。

Ideathonならアイデア。

Datathonならデータ。

Makeathonなら実際のものづくり。

Game Jamならゲーム。

でも、

限られた時間で、人が集まって、何かを考えたり作ったりする

というところはかなり共通している。

だから、自分の中では全部、

「ハッカソンの親戚みたいなイベント」

と考えると分かりやすい。

厳密にはそれぞれ別のイベントだけど、初めて知る側としては、このくらいの理解から入ってもいい気がする。

名前だけでは参加しやすさは分からない

そして調べていて、もう一つ感じた。

イベント名だけで中身を決めつけない方がいい。

たとえばDatathonでも、1日や週末のような短期間で行われるものもあれば、もっと長い期間を使うものもある。

Ideathonでも、アイデアを考えて発表するところまでのイベントもあれば、その先のプロトタイプ制作まで求められるものもある。

Hackathonと書いてあっても、初心者歓迎のものもあれば、かなり技術力が必要なものもある。

つまり、

Hackathonだからこう。Ideathonだからこう。

と名前だけで判断するのは難しい。

結局は、

何を作るのか。

誰が参加できるのか。

チームなのか。

どんなスキルが必要なのか。

何を提出するのか。

そこまで募集ページを見る必要がある。

これは、このブログでイベント情報を整理するときにもかなり大事なところだと思う。

「ハッカソンのソン」から、知らないイベントが増えた

そもそも今回の疑問は、

「ハッカソンの“ソン”って、マラソンの“ソン”だったんだ」

と知ったところから始まった。

それだけだったのに、

そこから、

Ideathon。

Datathon。

Makeathon。

Game Jam。

と、知らなかったイベントの名前がどんどんつながっていった。

少し前まで「ハッカソン」という言葉すら知らなかったのに、今では検索するときの言葉まで増えてきた。

これからイベントを探すときは、

「AI Hackathon」

だけじゃなく、

「AI Ideathon」

「AI Datathon」

「AI Makeathon」

「AI Game Jam」

みたいな言葉でも探してみようと思う。

一つ言葉を知るだけで、それまで見えなかったイベントが急に見えるようになる。

自分が参加できるイベントの入口は、思っていたよりたくさんあるのかもしれない。