AIハッカソンに参加し始めて、2回目に行ったイベントは英語進行だった。

参加したのは、AI Founders' Mindset Hackathon #001。Datadogが共催で、会場もその東京オフィスだった。

でも申し込んだ時点では、

当日英語進行

ということが、全然分かっていなかった。東京でやるから、前回と同様、当然日本語かと思っていた。

Lumaのイベントページは英語だったね。今、思い起こせば、確かに。

ただ、それについては、何とも思わなかった。自分は英語は分かるから、きっと、すり抜けたんだと思う。

1回目のイメージがあったから、それと同じと思っていた。

実際に行ってみた。受付で並んでいる名札はほとんどがアルファベット。自分の名前は見つからない。

で、ようやく端の方に、ほんの少しだけ漢字の名札が並んでいて、そこに自分の名前があった。

なぜ自分だけ漢字なんだろう?って思ったし、受付の人にも言って笑っていた。

しばらくして、参加者のほとんどが、日本人ではないことが分かった。

ちょっとびっくり。そうだったのかぁ。

イベント開始。

英語進行だった(笑)。

今回は、自分が実際に英語進行のAIハッカソンに参加して感じたことを書いてみる。

英語ができないと絶対参加できないのか。

どんな人が来ていたのか。

チームでは何語で話すのか。

翻訳アプリだけでなんとかなるのか。

そのあたりも含めて、実際はこんな感じだった。

会場に行ったら、外国人がかなり多かった

まず、会場に着いて感じたのが、

日本人ばかりのイベントでは全然ない。

ということ。

ほとんどの参加者が外国人だった。

東京で開催されているイベントなのに、会場の雰囲気はかなりインターナショナル。

自分がそれまで参加した日本語中心のイベントとは、最初から空気が違った。

金曜日の夕方から始まるイベントだったこともあって、仕事帰りに来ているような人もいた。

以前からこういうハッカソンに参加している人もいて、

「ネットワーキングのために来ている」

と話していた参加者もいた。

ハッカソンって作品を作る場所だけじゃなくて、

AIや開発に関わっている人と知り合う場所

でもあるんだな、とこのときかなり感じた。

このハッカソンには、Gemini(Google DeepMind)、Devin(Cognition)、ElevenLabsがツールパートナーとして参加していて、参加者向けの無料クレジットも用意されていた。

それぞれの関係者らしき人も会場に来ていた。Devinの関係者は、1回目のハッカソンでも見かけた人だった。

説明も進行も、全部英語

イベントが始まると、説明も進行も全部英語だった。

最初の案内。

スポンサーやツールの説明。

チームでの会話。

周りから聞こえてくる会話も、ほとんど英語。

自分は英語で話すこと自体にはそこまで抵抗がないので、

「英語だ」

ということより、

「久しぶりに、アメリカに戻ったみたい」

という感じの方が強かった。

ただ、英語が苦手な人にとっては、これはかなりキツイと思う。

日本人参加者が音声翻訳を使っていた

会場には日本人参加者もいた。

その中に、英語でのやり取りがかなり大変そうな人がいて、スマホでGoogle系の音声翻訳を開いていた。

英語を聞かせて、日本語に変換するような使い方をしていたと思う。

自分も、

「あ、こういう方法もあるんだ」

と思って見ていた。

でも、あとでその人と話したら、

「全然役に立たなかった」

と言っていた。

これが結構印象に残ってる。

翻訳アプリがあれば大丈夫、とは限らない

英語イベントと聞くと、

「今は翻訳AIがあるから大丈夫じゃない?」

と思うかもしれない。

でも、実際のハッカソンって、そんなにきれいな会話じゃない。

周りも話している。

複数人が同時に話す。

専門用語が出てくる。

画面を見ながら説明する。

「これどうする?」

「じゃあこっちやる?」

みたいな短いやり取りがどんどん続く。

しかも時間制限がある。

普通の旅行英会話みたいに、

一文話す
↓
翻訳する
↓
返事を考える

というテンポではない。

だから、音声翻訳だけで全部についていくのはかなり大変なんだと思う。

実際に使っていた本人が、

「役に立たなかった」

と言っていたのは、すごくリアルだった。

じゃあ英語ができないと参加できない?

ここは難しい。

イベントによる。

と思う。

たとえば、

「Japanese or English welcome」

と明記されていたり、日本語チームを作れたりするイベントなら、英語が苦手でも参加しやすいと思う。

でも、

  • 説明が英語
  • チームメンバーが外国人
  • チーム内の会話も英語
  • プレゼンも英語

という環境になったら、かなり英語は必要になる。

コードが書けるかどうかとは別の問題。

技術があっても、自分の考えをチームに伝えられないと、一緒に作るのが難しくなる。

逆に、技術的には初心者でも、

「私はこれやるよ」
「この案どう?」
「発表やるよ」

みたいなコミュニケーションができれば、参加しやすくなる。

英語力もこういったハッカソンで使う一つのスキルなんだと思った。

英語ができても、全部分かるわけじゃない

ちなみに、

英語が話せる=全部簡単

でもない(笑)。

技術の話になると、

「その単語なに?」

「そのサービスなに?」

となる。

実際、チームメイトが審査員に説明しているときに、

「Vectorization」

という言葉を使っていた。

英語としては聞き取れる。でも、何のことか分からない。

あとでチームメイトに聞いて、ようやく説明してもらった。

英語は分かっても、内容が分からないことは普通にある。

逆に、

技術用語は分かるけど、会話についていくのが大変な人もいる。

だから英語のAIハッカソンでは、

英語力と技術力は別々。

両方が高い人もいる。

どちらかだけ強い人もいる。

両方初心者の人もいる。

自分も分からないことは普通にあった。

参加者は、すごいエンジニアが多かった

やっぱ、

英語のハッカソンに来る外国人=すごいエンジニア

だったよ(笑)。

技術の話を聞いていても、自分とは全然レベルが違う人がかなりいた。

でも、自分はラッキーで、チームを組んだ人はやさしい、いい人だった。

参加の承認メールに気づいたのが前日で、新しいツールのアカウントを準備する時間もなかった。だから自分は、普段使っているChatGPTとClaude Codeで作った。

チームメイトに、

「ChatGPTにプロンプトを書いてもらって、それをClaude Codeにコピペしてる」

と話したら、

「友達も同じやり方をしてるよ」

と言われた。

すごいエンジニアばかりだと思っていたので、これはちょっと意外だった。

チームメイトは最後に、ElevenLabsを使って音声入力・音声出力の機能も追加していた。自分はそこまではできなかった。

そして、そんな場所でも非エンジニアの自分が実際に参加して、チームに入って、一緒に作ることはできた。

だから、

英語イベント=超上級者しか参加できない場所

とまでは考えなくていいと思う。

ただし、英語中心のイベントなら、

英語でチームとやり取りする覚悟

はあった方がいい。

チーム内の会話が一番大事かもしれない

自分が参加してみて感じたのは、

「ステージの説明を全部理解できるか」

より、

チームメンバーと話せるか

の方が重要かもしれない、ということ。

ハッカソンでは、作品を一緒に作る時間が長い。

何を作るか。

誰が何をするか。

今どこまでできているか。

時間が足りるか。

プレゼンをどうするか。

ずっと小さな相談が続く。

このハッカソンは全体で約4時間だったけど、実際に開発できた時間は約85分だった。

だから、当日の司会の英語が100%分からなくても、公式資料を読んだり、チームメンバーに聞いたりして補えることはある。

でも、チーム内で全く意思疎通できないと、そこはかなり厳しい。

審査員の数が多くて、ちょっとびっくりした。楽天カードのChief AI Officerや、元Google DeepMind、元Googleといった経歴の人たちもいて、まだハッカソン参加2回目だった自分には、かなり豪華な顔ぶれに見えた。

最初の審査は、空いている審査員のところへ自分たちで行って説明する形式だった。

発表は3分、質疑応答は2分と短い。自分たちのチームでは、チームメイトがピッチをした。

英語イベントに申し込む前に確認したいこと

今なら、英語っぽいイベントを見つけたときは、

「イベントページが英語かどうか」だけでは判断しない。

確認したいのは、

  • 当日の進行言語
  • チーム内で使う言語
  • プレゼン言語
  • Q&Aの言語
  • 日本語チームを作れるか
  • 日本語サポートがあるか

この辺。

でも実際には、ここまで全部書いてあるイベントは少ない。

だからこのブログでイベント情報を載せるときも、言語について分かったことはできるだけ分けて載せたいと思ってる。

分からなければ、

分からない。

でいい。

勝手に「たぶん日本語」とか「たぶん英語」と決めない。

必要なら主催者に聞く。

これは自分が英語イベントに行ってみて、かなり重要だと思った。

英語が完璧じゃなくてもいい。でも「翻訳だけでなんとかする」は厳しいかも

自分が実際に見て感じた結論はこれ。

英語が完璧じゃなくてもいい。

文法を間違えてもいい。

単語だけでもいい。

分からなければ聞き返してもいい。

スマホに原稿を出して、それを見ながら発表している人もいた。自分も次はそうしようと思った。

でも、

翻訳アプリだけで全部なんとかする

というのは、英語中心のハッカソンではかなり厳しいかもしれない。

少なくとも、自分が参加したイベントではそう感じた。

だから、英語イベントに興味があるなら、

「自分は英語が完璧じゃないから無理」

ではなく、

チームの中で最低限やり取りできそうか

で考えてみるといいと思う。

そして、イベントによって英語の必要度は全然違う。

そこを事前に分かるようにすることも、このブログでやっていきたいことの一つ。