ベトナム語が分からなくて、辞退しかけた国際AIハッカソン。
それなのに、気づけば自分がTeam Leaderになって、ベトナム人のAIエンジニアと2人チームを結成していた。
前回はそこまでのドタバタを書いたよ。
第1話:ベトナム語が分からず辞退しかけた私が、国際AIハッカソンのチームリーダーになった話
でも、本当にびっくりしたのはその後。
自分の仕事で使っているCSVファイルを共有したら、翌日会ったチームメンバーが、もうAI Agentの大部分を作っていたんだ。
作るのにかかった時間を聞いたら、約3時間だって!
えっ、もうそんなにできてるの!?
今回は、チームが決まってからプロトタイプを見せてもらい、10月5日のIdea Proposal提出まで進んだ話。
2人チームが決まったら、まずは資料を共有
今回のチームは、私がビジネスや実際の業務の話を担当して、技術的な実装はチームメンバーが主に担当する形。
私はAmazonで商品を販売しているので、日々どんなデータを見て、どんな作業をしているかは説明できる。
でも、AI Agentがどう作られて、どう動くのかまでは、まだ具体的にイメージできていなかった。
チーム結成を早めに終えられたので、とにかく自分が渡せるものは先に渡そうと思った。
Google Driveに共有フォルダを作って、普段のAmazon業務で使っているCSVファイルなど、開発の参考になる資料を整理して共有。
すると、チームメンバーから返ってきたのは、
「Awesome」
よかった! 少しは役に立ちそう。
そのときは、それくらいの気持ちだった。
翌日の打ち合わせで、もうAgentが動いていた
翌日、初めて対面で打ち合わせをした。
私は、そこで「何を作ろうか」「どんな方法で進めようか」と相談するつもりだった。
ところが、チームメンバーはすでにAgentの大部分を作って持ってきていた!
ちょっと待って。もう作ったの?
いつ作ったの? と聞くと、私が共有したCSVなどを見た後だという。
制作時間は約3時間。
いや、速すぎる!(笑)
もちろん、この時点ですべて完成していたわけではない。でも、実際に動くものをこんなに早く見せてもらえるとは思っていなかった。
そして、もう一つ驚いたことがある。
実物を見た瞬間、プロジェクトのことが一気に分かった。
頭の中では、解決したい問題も、やりたいこともあった。でも、それがどんな形になるのか、うまく想像できていなかったんだよね。
動いている画面を見たら、「ああ、こういうことをするんだ!」と理解できた。
文章で説明されるのと、実際に見るのとでは、こんなに違うんだ。
非エンジニアの自分にも、渡せるものがあった
正直なところ、AI Agentの技術的な部分を自分で全部作るのは難しい。
でも、Amazonセラーとして毎日仕事をしているからこそ、分かることもある。
どのCSVを使うのか。どこに時間がかかるのか。どんな作業が楽になったらうれしいのか。
そんな話と実際の資料を渡したら、技術担当のチームメンバーが形にしてくれた。
自分ができない技術の部分は相手に任せて、自分の経験があるところで貢献する。
2人チームだからこそ、その役割分担も分かりやすかった気がする。
2回目の打ち合わせでは、Idea Proposalがほぼ完成
その約1週間後、2回目の対面ミーティング。
今度は、一次審査に出すIdea Proposalを中心に話した。この、Idea Proposalこそが、最初の審査対象。これだけを元に審査が進められ、約70チームの中から、Top 16が選出される。
それまでの間、私たちはそれぞれ提案書の準備を進めていたので、会ったときにはかなり完成に近い状態。
最後のすり合わせをするような打ち合わせになった。
もし最初に動くAgentを見せてもらっていなかったら、私はここまで具体的な提案書を絶対に書けなかったと思う。
実物があると、何をするのか、どこに価値があるのかを言葉にしやすい。
早く作って見せてくれたことが、ビジネス側の自分にとってもすごく大きかった。
A4で3ページ以内! これが意外と難しい
今回のIdea Proposalには、A4で3ページ以内というルールがあった。
最初から書くのも大変だけど、実はもっと大変だったのが、書いたものを短くする作業。
入れたいことがいろいろあるのに、ページ数は増やせない。
私は、フォントを小さくして詰め込めば?って言った。チームメンバーは、ダメ、規定で決まっていると答えた。
で、次に私は、「英語の文章を日本語にすれば、短くなるんじゃない?」と思った。
するとチームメンバーも、英語を日本語にすると短くなる。日本語には漢字があるから、と言った。
じゃあ、ベトナム語なら? と聞いてみると、むしろ、長くなるという。
ベトナム語は、漢字がないから、例えるなら、日本語を全部ひらがなで書いたような感覚、という説明をしてくれた。
英語の文章が日本語だと短くなる理由が漢字にあると聞いて、なるほど!
同時に、漢字の偉大さを感じさせられた。日本語ってすごい。確かに、小学校であんなにいっぱい練習して覚えさせられるもんね。
提案書を削りながら日本語・英語・ベトナム語の違いについて話すなんて、さすが国際ハッカソン!面白かった。
見た目の部分なら、私も触ってみたい
2回目のミーティングでは、もう一つ提案したことがある。
技術の中身を作るのは難しいので、おまかせをして、色やフォント、UIの見た目に関しては、自分が最後に調整したい。
そう伝えると、チームメンバーも理解してくれた。
プロジェクトの名前は FrostLoop AI に決定していた。
名前が決まった後、私は勝手に(笑)ロゴを3案作った。チームメンバーに見せて、気に入ってくれたものを正式なロゴにすることになった。
さらに、そのロゴで短いMP4、GIFも作った。
不要かもしれないと思いながらも、何故かこういうことはどんどんやってしまう。
多分、好きなんだと思う。
Amazonでの自己ブランド品の販売も、ロゴ、商品画像、商品説明動画、外箱デザインなど、全部自分で作成した。それも、好きでやったんだろうね。
10月5日、ベトナム語のIdea Proposalを提出!
最後の壁は、提案書をベトナム語で提出すること。
チームメートは、最終版ができれば、共有するからチェックしてねと言った。えっ! 自分読めないからいいよって返事したけど、結局、ChatGPTにコピペしてチェックすることになった。AIすごい。で、フィードバックをチームメンバーへ共有した。
修正して、もう一度確認して、さらに調整。
そして 2026年10月5日、Idea Proposalを提出!
ああ、やっと終わった。ちょっと、やれやれ。
最初はオリエンテーションのベトナム語が分からなくて、辞退しようと思っていたのに。
そこからメンバーを探し、チームを作って、Agentを見せてもらって、提案書の提出まで来た。
思っていた以上に進んだなあ。
結果待ち。でも、作って終わりではないみたい
一次審査では、約70チームからTop 16が選ばれる予定。
結果を待つ間も、チームメンバーはAgentをブラッシュアップしていきたいと話していた。
Idea ProposalのNext Stepにも、将来的にAgentを販売する可能性を書いている。
私も、日本のAmazonセラー向けに考えていたものを、いつか海外のセラーにも広げられるかもしれない、と考え始めていた。Amazonなら、グローバルに定型で行っているんじゃないかと予想して。
もちろん、まだ構想段階。
でも、ハッカソンで作ったプロトタイプが、この先も育っていくかもしれないと思うと、ちょっとワクワクする。
そして私も、いよいよGitHubでの共同作業や、見た目のデザインに関わることに。
次回は、ロゴや色を考えて、なぜかペンギンまで作ることになった話!
第3話:AIハッカソンでペンギンを作ることになった! 非エンジニアの私がFrostLoop AIのデザインに挑戦した話
国際AIハッカソンへの挑戦、まだまだ続くよ。
この記事は2026年10月13日までの参加体験をもとに作成。一次審査の結果はこの記事では扱っていない。